「WEBを作るスキル」の本当の強みは「○○○○」になれることだ
これからWEBを学ぼうと考える人が、ここ最近、膨大に増えているのは明らかだ。そして、そのほとんどが、フリーランスになって自由な働き方を得ることや、受託案件で仕事をとって生活することを目標にしていると思う。だが、それでは、せっかく学んで手に入れたWEBの強みを、ほとんど活かしきれていないと言っても良いだろう。
多くの人が求めるのは「経済」と「自由」の実現であることは明確だが、正直なところ、その両立は今後、フリーランス×受託案件を軸として生きていくのであれば、更に過酷なものとなるだろう。なぜなら、ノーコードツールの発達等で「ある程度」の技術なら誰もが扱えるようになるし、そこでプロに高額な報酬を支払うのであれば、プロだからこその内容を求められるようになるからだ ( Twitterを見ていると、すでにそうなっているようだが )。よく言われる高度人材だけが高い報酬をもらって生きていける環境になるのは目に見えているし、今ほど低い技術で楽に稼げるような時代はこの先、そう長くは続かないだろう。
もし技術を追求しないのであれば、より商品の価値を引き出す本質的なマーケティングや事業開発そのものの知識や知見 ( SNSで流行りの信者化マーケティングではない )、そしてビジネス等のスキルと掛け合わせたサポートの必要がある。技術を追求するのであれば、その他の追随を許さない熱意はもちろん、圧倒的な研究と勉強、そして経験が必要になる。
なお、余談だが、信者化マーケティングには、商品の魅力を伝える仕組みではなく「人をいかに取り込むか」ということのみに力を注ぐので、商品の価値がスッカスカでも売れるのだ。それが通用するのは冷静な判断力を失った人のみで ( 逆にどう冷静さを喪失させるかが勝負 )、一般的な企業の世界ではもっと多角的に商品を伝える戦略が必要になるというわけである。それでクレームが起きないのは、冷静な判断力を失わされているからだ。商品が優れてるわけではない。商品は二の次で、いかに人を取り込むかに注力した戦略なんて、普通の企業がやれば裁判ラッシュだし、倫理的に、まずおかしい。
ともかく、今後、受託界隈は業界的に大変な時代になっていくわけで、そんな世界に今、フリーランスとして今後何年も生きていこうとしている様子を見ると「今はまだ滑り込みセーフだけど、今後だいじょうぶかなあ」と心配にならざるを得ない。
なので今回は、WEBを作るスキルを持つ人の、9割以上がなぜか手をつけていない「WEBを作り出せるスキル」の本当の強みと、それをどうやって使いこなせば良いのかについて、お話していこうと思う。WEBを作り出せるスキルを持つ人は、みんなやろうと思えばできるのに、それでも、ほぼ手を付けていない強みがあるのだ。そこに、他の業種と比べても圧倒的すぎるほど絶大な価値が存在している。狙うならそこだ。
今後、何十年も「受託×フリーランス」でやっていくイメージってありますか?
電気屋さんに行くと、同じような冷蔵庫や洗濯機が並んでいて、もはや価格競争でしか差をつけられないし、何が違うのか謎、みたいな状況が広がっている。テレビもそうだ。そしてWEBフリーランスも、あの状況になりつつある気がする。その中で、今後の人生を通して何十年も、平和に暮らしていけると思うほうが、明らかに修羅の道というものだ。
人生は意外と長い。自分が何十年も受託とフリーランスという形式で生きていけるイメージがわくだろうか?? 実際になってみてからも、このテーマについて考えてみるといい。WEBを学んで受託をはじめ、それだけで今後の人生、何十年も生き延びられる気概はあるだろうか?? 常にWEBの技術は移り変わるし、ずっと新しいことを学び続ける必要がある。進化がとにかく早く、ノーコードも次々生まれる中で、自分がWEBと受託という世界で、ずーーっと、何十年も生き延びられるくらいストイックになれるだろうか?
本当に技術やWEBが好きだったり、クリエイティブを作り出すことそのものに人生の価値や楽しみ、ワクワク感を感じられるなら、それは天職なのだろう。逆にそうでなければならない。受託で生き延びられ続けるのは、WEBや技術、そしてプロジェクトに参加して作り上げていくことそのものに、これ以上無いほどの熱意を注げる人物だ。もし、そうなれる自信が無いのであれば、WEBを学習しながら、WEBを活用した別の道を模索しはじめたほうがいいだろう。
9割の人が手をつけていない、WEBの圧倒的強み
では、WEBを活用した別の道とは一体、なんだろうか。実は、大抵の人が視野にさえ入っていない、超圧倒的な優位性がWEBには存在する。僕は、受託フリーランスの期間が長かったので、もう少しこの優位性を早くから追求しておけばよかったと、心の底から悔しがっている。なので、今回の記事でみなさんに伝えておきたいと思った次第だ。
WEBを作りだせる、というスキルは、今考えてみても最強だ。それは、受託で仕事が受けられるからでも、フリーランスとして自由な働き方ができるからでもない。それだけなら、リモートワークが進化した現代社会なら、いくらでも機会はある。ではなぜ、WEBは最強だと思うのか。
それは、たった1人からでも自分次第で、いつでもどこでも「メーカー」や「プラットフォーマー」になれるからだ。
例えば、何もないところから、自分の技術1つでツールや商品、サービスが作り出せる。シンプルに言えば、顧客管理ツールや、営業ツール、チームのマネジメントツールからコミュニケーションツールまで、なんでもありだ。原価は電気代と自分の作業、あとはサーバーやドメイン代金だけ。電気代やサーバー代金も最初は月数千円程度に収まるし、ノーコストと言っていい。
しかも、自分のアイディア次第で、いくらでも試し放題、作り放題だ。単価も高く、法人向けに売れるツールを作れたら、最小コストで数百万、数千万という売上が割とすぐに出る。あとは、他の追従を許さないようにアップデートを繰り返せばいい。売上が出て、さらに開発速度が上がるので、なかなか他社も追いつけなくなる。
法人向けじゃなく、一般向けのサービスだってそうだ。思いついたら即座に会員登録、継続課金、そうしたビジネスモデルを実現できるサービスをいつでもどこでも作り出せる。月額980円のサービスを作って1000人に使ってもらえたら、それだけで半自動化された月額98万円の売上である。
工場も売り場もすべて手の中にある
これがWEB以外でオリジナル商品を作るとしたら大変だ。最低でも数十万円、数百万円の投資が必要になるだろう。他の業種からしてみれば、自分1人の手の中に「自由に使える工場から店舗まですべて揃っている」ようなものだ。売り場もWEBサイト作ってマーケティングして売ればいい。製品を作って売る課程を、すべて自分1人の手で行えるのである。
さらに、売上までの速度も違う。受託はとにかく売上が入ってくるまでが遅い。全額もらえるのは早くても数カ月後だ。しかし自分でツール等を作ってしまえば、売れた瞬間に売上になる。しかも、受託のように、1つの売上のために数ヶ月という時間をかける必要もない。その売上につながる効率の差は明らかだ。比べるまでもない。受託で対抗しようとしたら、相当高額な単価で受注する必要があるだろう。
圧倒的自動化と改善のしやすさ
WEBが最強だと思う所以はそれだけではない。圧倒的に「自動化」できることも強みだ。例えばWEBサイトを作り、導線を獲得すれば、後は月額課金等の仕組みで価値のある商品を販売することで、蓄積型の収益を限りなく自動化した状態でどんどん積み重ねることができる。だからこそ、世界トップクラスの企業は、その多くがITなのだ。自動化と蓄積型のビジネスモデルを、成長している企業は確実に持っている。これを他の業種でやろうとしたら、不動産や店舗など、大きな投資が必要になるだろう。繰り返すがWEBなら1人で、最小のコストでやれてしまうのだ。
まだまだWEB最強の理由はある。「改善」がしやすいことだ。アプリのように審査などもなく、デバイスにインストールするものでもない。すべてがインターネット上に存在するので、開発者が改善したいと思った時に即座に改善できる。エラーの修正も新機能の追加も、即座にできるのだ。これほど速攻で意思を反映していける領域は他にない。リリース時に審査があるわけでもないのでネイティブアプリのように「せっかく作ったけど審査で落とされる」といったことも無いのだ。
たった1人で数千万円から数億円の売却も現実的
極めつけは「数千万円、数億円単位での売却が視野に入る」ということだ。1人で作ったツールやWEBサイトが数千万円〜数億円で企業に買われた例はいくつもある。それだけ価値のあるビジネスを作り出せれば、他の企業が「ほしい」ということで、ある日突然連絡が来る。そして、買い取ってくれるのだ。WEBサイトは特に、そうした売却が行われやすい分野でもある。ある日突然、膨大な資産が生まれることだってあるのだ。しかも決して夢物語ではなく、日常的に発生してる取引である。
ほぼノーリスクで、1人からでも無限に商品やサービス、プラットフォームを生み出し、売上を作り、かつ最終的には数千万、数億円単位の売却まで結び付けられる。これが「WEBを作れるようになる」ということだ。自在にWEBで好きなものを作れるようになれば、自分次第で誰もが手に入れられる可能性だ。それこそ、フリーランスや受託よりも、さらに自分の意思に直結する「自由」な仕事となる。しかも奇跡なんてものではなく、努力次第で成し遂げられることだ。
なお、受託では、一切、こうしたメリットは受けられない。
大抵の人はWEBを使って受託制作をして、フリーランスになって、といった話をまず目指すのだが、そうした働き方が、本来の「WEBを作れるようになる」という可能性の、ほんの僅かしか使えていないということが、おわかり頂けただろうか。WEBはこんなにも可能性があるのに、人はなぜか、その一部の価値だけにしか手を伸ばそうとしない。
だから僕らは、サービスやツールづくりの技術や手法から、マーケティングまで、一通り学べる教材をクオンカレッジに入れているのだ。クオンカレッジにある内容をすべて使いこなせば、WEBで得られる可能性の全てを得られるように。
視野を広げれば、圧倒的な強みを手にできる
フリーランスの生き方もいい。受託を貶めているわけでもない。それらは素晴らしい仕事だと思うし、僕自身も10年以上、フリーランスとして生きてきた。だが、だからこそ「なるべく早く、自分の商品を作ろうよ」と思うのだ。人生も見ている世界も一気に変わる。
受託の優れているところは、自分の商品を作るための早くて数ヶ月、遅くて数年という時間を挟まなくても、すぐに仕事になることだ。生活を守るための、最後の砦を持っているということである。だが、その他の部分を比べると、やはり自分の商品やプラットフォームづくりに早めに取り掛かった方が良いと思う。
そういうわけでWEBというスキルが持つ、本当の可能性や魅力についてお伝えしてきた。今回の内容でご理解頂けたと思うが、WEBを作れるということは、無限の可能性を手にできるということだ。視野を広げて、果たして自分の手で何が生み出せるのか、ぜひ考えて見てほしい。もし何から手をつけていいか迷った時は、ぜひ、クオンカレッジで学んでみてもらえると良いだろう。必ず、その先に進むための助けになるはずだ。