起業家もいろいろ? 3つのタイプにわかれる起業家の「あり方」とは。
起業家にはタイプがある。
クオンカレッジβテストに参加する人の中に、起業家になりたい、という方は多い。ただ、起業家と言っても、そのタイプは様々だ。みなさんが目指したいのは、どういった起業家だろうか。同じ起業家という名称であっても、タイプによって辿るべき道はやや異なる。勉強すべき内容もまた違ってくる。
今回は、起業家をタイプ別に3パターンに分け、その「あり方」をまとめた。今後、起業したり事業を起こしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみて欲しい。
1. 世界を進化させる挑戦をする「革命家」タイプ。
革命家タイプは、もっとも大きな成功を収める可能性のある起業家だ。今、世界のどこを探しても存在しないようなサービスや商品を発明し、自分が望む世界を自分の手で作り出していく。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどがここにあたる。
彼等は、自分が「世界はこうあって欲しい、こうあるべきだ」という信念を貫き通し、途方も無い行動力とリーダーシップで、ビジョンを現実世界に落としこむ。そして、自分が理想とする世界や社会を、ビジネスで作り上げてしまうのだ。世界で最も成功している起業家はやはりどこか革命家であり、そして、チャレンジャーだ。
また、自分の頭にあるビジョンの具現化とは、社会における問題を解決する、という視点も当てはまる。社会には様々な問題が存在するが、その問題をビジネスによって解決することで、より過ごしやすい社会を実現する。起業家の中でも最も大きな挑戦をするタイプである。
2. そのタイミングで儲かることをする「大富豪」タイプ。
大富豪タイプというネーミングはさておき、日本で一番多いタイプの起業家だ。その時々に「儲かりそうだ」と思ったビジネスチャンスを探し、情報を徹底的に調べ、圧倒的な行動力でものにする。柔軟性はあり、収益化も早いため、多くの人が手を伸ばしやすい。しかし、その半面、ネタを見誤ると巨大な借金を抱えるといった罠にはまってしまうこともある。
また、継続的な事業になるかどうかは難しい。というのも、そのタイミングでこれから儲かる、と感じるものは一過性の流行りに近いため、次々と新しいネタを探して手をつけていかなければならない。ちなみに集まってくる人の種類も1の革命家タイプとは大きな違いがある。基本的に1のタイプとはあまりそりがあわなかったりする。
もしくは、何か大きなことを仕掛ける前に、もうかりそうだ、ということを事業化することもある。まず、儲かりそうな事業を行い、資金を貯め、そこから「革命家」タイプに変わっていく流れも数多くある。その場合は、どちらかと言えば「革命家」タイプに入ってくるだろう。
3. 自由に生きたい「遊牧民」タイプ。
自由になりたいから起業する、という言葉をよく耳にする。だから、そのほとんどは個人事業主やフリーランサーのことを指す。というのも、株式会社化して仲間を募り、組織化していく場合、そこに自由は無いからだ。例えば、社員ががんばって働いていて、取締役が自由にすごしているような会社はどうだろう。決して印象は良くないはずだ。
であれば、株式会社化して組織を作っていくよりも「個人事業主」や「フリーランサー」として、1人で仕事をした方が圧倒的に自由だ。税金や会社の体制など、難しいことを色々考える必要もない。
もし自由に生きたいのであれば、個人でも提供できるサービスをして稼いだらいい。なぜ個人事業主じゃダメなのかを考えた時、そこに答えがあるのであれば、株式会社にすべきだ。もしその答えが見つからないのであれば、個人事業主やフリーランスを目指すのも手である。
4. クオンカレッジβテストの起業家が一番ワクワクしたのは「革命家」タイプ。
今回あげた3つは、起業家になりたい動機の3つとリンクする。
世界を変えたいか、それとも裕福になりたいか、または自由に生きたいか。この3つのどこに軸となる目標を定めるかによって、方向性が変わってくる。起業に向かう動機もモチベーションも、それぞれ異なる。向かうベクトルによって、もちろん学ぶべきことや、進むべき道も異なる。
ただ、1つ言えることがあるとすれば、世界を変える、社会をより生きやすくする、といった「革命家」であることが、本来の起業家としての醍醐味を味わえたことだ。
確かに、お金を稼ぐことは重要だ。自由になることも楽しい。だが、それは案外、誰でも出来るようになる。
自由を得るだけなら、スキルの1つや2つ、しっかり修得してしまえば、それで十分だ。もしくは地道に収益化できる仕組みを考えて継続すればいい。出来てしまうからこそ、せっかく起業をいう道を選ぶのであれば、自分にしか出来ないことを仕掛けてみた方がずっと面白いのではないだろうか。レベルを下げるのはいつでも出来る。
世界を進化させる、社会を良くする、ジョブズ風に言えば、宇宙をへこます。
そんな大言壮語を吐いた先にあるチャレンジには、お金を求めるだけではない別種の高揚感がある。仲間を集め、メンバー全員で壮大な目標を実現させるといった、まるで映画のような高揚感だ。壮大な自分だけのストーリーを書き綴っていくことは、途方もなく楽しい。
そして、世界に衝撃を与えるほどのことができれば、当然、お金はついてくる。圧倒的な自由も手に入れられる。しかも、金額の話で言えば、何千万、なんて小金持ちではない。何十億、といった世界だ。そこから見えるのは一体どんな景色だろうか。
どうせ挑戦するならやるだけやってやる。自分の限界なんて決めずに、人生に1度くらいは世界のてっぺんを取るような旅に出てもいい。そんなモチベーションをもった人材が、数多く日本から生まれていけば、今よりもずっと、面白い世界になることは間違いない。
さて、あなたはどうなりたいだろうか。