あなたの価値を低くする。起業するならNGな言葉とは?
事業を作るときに、多くの人が間違ってしまうことが1つある。
根本的なマインドとしての欠点になるので、しっかりと認識しておこう。
起業する際に、自分の価値を下げる言葉がある。
実績を出した人に言うと「残念がられる」言葉でありマインドだ。
何かというと「大企業を作りたい」「稼ぎたい」という言葉だ。
「起業したいんです!」もニュアンスによっては残念がられる。
一見、これらの一言はモチベーション高く感じるが、なぜだろうか?
起業したい、大企業を作りたい、という目的で事業を作り上げても、成功しないからだ。
ビジネスを仕掛けるにあたり、目指す方向性が完全に違っている。
規模が大きくなることは、あくまでも結果なのだ。
その前に、最も軸に添えるべきことがすっかり抜けてしまっている。
最も大事にすべきことを素通りしてしまっている。
規模や収入は、良い事業を作り上げた結果として、得られるだけの話だ。
むしろ、大切なことを見落とさないからこそ、大きくなる。
では、もっとも事業を作るにあたって大切なこととはなんだろう?
これは、新規事業アイディアの出し方にも、通じるところだ。
アイディアに迷っている人も、参考にできる話である。
何度もお話していることだが「ビジョンと問題解決」だ。
事業は社会をより便利にするためにあると、前提を断言しておこう。
世の中にある問題を解決するから、人々に求められる。
誰も必要としていない事業を立ち上げても、見向きもされないだけだ。
何より、皆が解決してほしいと願う問題を解決する事業をすれば、それだけ拡大も早い。
一体どんなプロダクトが求められているのかを、問題解決という形で追求する。
そして、大きなビジョンを持つことだ。
社会をこうしたい、世界をこうしたいと理想を描くことで、人々は共感する。
今の社会では共感こそが、成功の鍵だ。
皆が共感し、同じビジョンを描くことで、人々は顧客となり仲間となる。
物が満ち溢れた時代で、人々を動かすためには心に働きかけなければならない。
まったく資本力が無い状態で優秀な仲間を集めることも。
実績があまり無い段階で顧客を集めることも。
全てビジョンが共感を呼び、心に働きかけるから成せることだ。
このビジョンのためについて行きたいと信じられるからこそ、人々は動く。
まったくなんのビジョンも無い事業に、人がついてくることはない。
会社の規模だとか、いくら稼げるだとか、大企業にするだとか、そういった感情は一旦置いておこう。
雑念が多くなると、本来見るべき顧客のことが見えなくなる。
顧客が何を考え、何を欲しているかが見えなくなって、結局求められないものを作ってしまう。
世の中で、これが儲かるだとか騒がれているものも、顧客が本当に求めているかを考えるべきだ。
すぐに求められなくなりそうなものなら、一旦大きく時間や費用を投資することを避けるべきだ。
それよりも、自分でしっかり顧客のニーズを見定めた方がよい。
なんらかの問題をしっかり解決しているかを、見定めるべきだ。
事業やビジネスは顧客がいるから成り立っている。
使ってくれる人、助けてくれる人。
皆が興味を持ってくれるからこそ、成立する。
顧客を一番に考えないということは、最も成功から遠のく。
最優先にすべきことが見えていないのでは成功しない。
自分で事業を立ち上げる時は、大企業を作りたい、稼ぎたい、といった思考は全て雑念だ。
理解している人にとっては「大したことない」「何か間違ってる」と感じられて終わりだ。
マインドから必要なことが抜け落ちているからである。
自分からわざわざ自分の可能性を潰す必要はない。
単純に稼ぎたいという目的なら、事業よりも投資を行うべきだ。
だが、多くの投資家は一旦事業で財を作って投資で回すので、結局事業の道を通ることになりそうだが。
結局人は、誰かのために何かを提供することで収入を得る。
その相互作用が社会となり、世界として成り立っていく。
もし自分の中で、起業したい、稼ぎたいという欲だけに囚われているのなら。
一旦、考え方を見直してみよう。
全てのスタートは、そこから始まる。