【第2回】ワンコと行けるお店を自動提案!「Fam」事業開発レポート!
fam開発レポート第1回はこちらから
事業の形は決して1つではありません。
それを、famが体現してくれました。
famは、ワンコと行けるお店を自動提案してくれるアプリです。
ただ、可能性はそれだけではありません。
いくつもの事業に派生する可能性を持っています。
それは、集まる「データ」について考えると、すぐにわかります。
まず1つが、お店のデータです。
ワンコと行けるお店情報と、それにまつわるデータが膨大に集まります。
さらに、お店に対するユーザーのリアクションも合わせて蓄積されます。
その2つから生まれる事業は、一体なんでしょうか?
パーソナライズされた、広告課金モデルです。
個人の条件に合わせて、最適な広告を配信できるようにもなります。
2つめが、ワンコを飼う飼い主様のユーザーデータです。
例えば、同じ犬種のユーザーを結びつけるサービスを入れられるかもしれません。
ペットを通じて様々な人の繋がりが生まれることは、多々あります。
ワンコとの関わり方だけでなく、人と人との生活も豊かにできるかもしれません。
他にも、まだまだ、たくさんの可能性があります。
連想して考えていくと、数多くの問題を解決できるサービスに繋げられるでしょう。
1つのサービスを盛り上げることで、横断的にサービスは広がっていきます。
しかも、ゼロから開発するわけではありません。
元のデータや環境がすでに作られているので、展開も素早くできます。
だからと行って、闇雲に機能を増やしてはいけない。
ただ、様々な可能性が生まれるのは良いのですが、落とし穴があります。
全て1つのサービスとして、ローンチさせることは避けなければなりません。
それは、近年拡大しているサービスについて調べて見るとわかります。
多機能が一箇所に集まるプロダクトが流行る時代は、ほぼ終焉しているのです。
Uber、AirBnB、Instagram、様々なサービスがあります。
しかし、どれも、シンプルな1つの機能を追求してきました。
Uberであればカーシェアをいかに新しいUXとして実現できるか。
AirBnBであれば、民泊をどこまで快適に実現できるか。
Instagramであれば、写真や動画の共有をどこまで楽しくできるか。
今でこそ、少しずつ多機能化しています。
しかし、当初はたった1つの機能を、どこまで深められるかに注力してきました。
ユーザーが求めるのは、ただ1つの有意義なサービスです。
ただ1つのサービスにおいて、いかに、より良い体験を得られるか。
一点のみに集中し、深めていくのです。
よくある失敗パターンが、議論している間に、機能が増えてしまうことです。
これではまだダメだ、こういう機能も欲しいと進めていく人が大半です。
しかし、これでは何がしたいのかが最終的にわからなくなります。
どんどん軸がぶれ、何のサービスなのか、わからなくなってしまうでしょう。
行き先を見失ったが最後、あとは崩壊するだけです。
初期は、徹底的に1つのサービスを極めていく必要があります。
だからこそ、famも複数の機能を追加することはしていないのです。
まず、目的のお店が素早く見つかることを、徹底的に追求していきます。
多くのユーザーにとって、快適にお店が見つかる状況になって初めて、次に進めるのです。
機能の増加を考えるのは、それからで十分です。
事業の派生系は後々にとっておく。
では、一体、どのタイミングで思いついたアイディアを実現すれば良いのでしょうか。
1つは、今の事業が難しいと判断された時です。
事業作りは細かい成功と失敗の繰り返しです。
小刻みに仮説検証を繰り返すことによって、成功率を高めていきます。
方向転換をする時のアイディアとして、とっておけば良いのです。
instagramなどは、途中の事業転換によって成功しました。
もし、しばらく運用して、厳しいなと判断されたら、即座に方向転換しましょう。
もう1つが、今の事業がある程度、安定して来た時です。
同じ事業がいつまでも流行り続けることはありません。
時代に合わせながら、少しずつ変えていく必要があります。
進化のタイミングがいつか、と言えば、当然余裕がある時です。
事業が安定し、余裕が生まれた時に次の種を巻いておく。
それが出来なければ、ピークを迎え、縮小していくだけです。
だからこそ、進化へのアイディアは常に頭に入れておく必要があります。
今の事業の調子が良くなってきたからと言って、うつつを抜かしてはいけません。
必ず次の作戦を仕込み、新しい進化を準備しておきましょう。
永続的に生き残っていくために、アイディアの派生系は重要になります。
AirBnBも、今は民泊だけではなく、体験や飲食も提供しています。
安定している時に、少しずつ事業を拡大していくことが重要です。
いずれによ、思い浮かんだアイディアは、必ず温めておきましょう。
それが、方向転換するにせよ、進化するにせよ、重要な鍵になります。
忘れてしまって、可能性を潰してしまうことはありません。
今は徹底的にワンコと行けるお店に注力、後に機能の拡大へ。
famの場合であれば、お店検索に困っている事実は確認しています。
それは、実際に実体験からくるものでもあり、観察の結果でもあります。
既存の仕組みでは、なかなか適したお店が見つけられません。
だからこそ、どうすれば最適な提案ができるのが、研究する必要があります。
1つの機能の追求とは、研究と似たようなところがあります。
というよりも、研究そのものです。
起業家は、そういう意味で皆、研究者なのだとも感じます。
どうすれば、ユーザーにとって最適な問題解決ができるのか。
徹底的に追求し、議論と実験を重ね、最適解を導き出していく必要があります。
仮説検証とは、ゼロに戻し、イチを作ることを続けるわけではありません。
議論がそうであるように、常に積み重ねていくことなのです。
仮説と結果、集めたデータを元に積み重ね続けること。
その繰り返しこそが、事業の密度を向上させていくことそのものです。
だからこそ、今はひたすら、精度を研究し続けるべきでしょう。
もし、自分の望むお店が一発で提案されたら。
今よりもっと、お店選びの時間を削減していけるはずです。
そして、ワンコとのより快適な生活と体験を実現できるのではないでしょうか。
もし、famプロジェクトに興味がある方は、下記から参加してみてください。
まだまだ進化の余地がありますが、その進化の過程も含めて、使って頂けると幸いです。
Fam開発中バージョンはこちら
https://fampet.fun/
何か気づいた点や、要望、ご意見などあれば、いつでもお知らせください。
どんどん改善、進化させて行くことで、より便利なプロダクトに仕上げていきます。
次回は、今後のfamの展開について、レポートさせて頂きます。