「わかりにくさ」にヒントがある。先見性を得るための「記事」の読み方。
FacebookやTwitterの記事を見ていると、色々な記事が流れてきます。
ソーシャルネットワークを情報収集に使っている方も、多いのではないでしょうか。
意味のあるFacebookページやアカウントをフォローすることで、自動的に情報収集は可能です。
ですが、意識的に情報を取捨選択することで、より質の高い情報収集ができます。
みなさんは、どんなニュースをクリックし、内容を読みますか?
記事を書く時タイトルは最も重要と言われます。
特に、わかりやすく、かつ魅力的に書くことが大切です。
多くの人は、わかりやすく、シンプルなものに、特に反応します。
私自身もまた、そうです。
直感的にわかりやすい記事や、ニュース。
インパクトのあるタイトルに惹かれ、記事を読むことは多々あります。
ソーシャルネットワークのニュースフィードは、テレビのCMのようです。
中身が何かよりも、直感的に良い、面白そう、と思ったものに目が向きます。
しかし、誰もが飛びつきやすい記事は内容的にも「少し遅い」ことが多々あるのです。
例えば、新しい技術が運用され、社会に浸透していく時。
最初の情報は、わかりやすく簡略化された状態で外に出てきません。
得てして新しい技術やトレンドは、表現方法よりも本質に目を当てた人たちが発信するものです。
その技術を使って進化する社会を、多くの人は想定できないものです。
最初の段階は、誰もがわかりづらいものとして認識するでしょう。
ところが、時代の流れを先取りできるのは、断片的な情報から的確に未来を捉えられる人です。
まだ、表現方法さえ確立されておらず、わかりにくい状態でも、本質を捉えられる人です。
わかりにくい情報からでも、未来をしっかりイメージできる人です。
時代を先取りする人は、そういった能力が鍛えられているのです。
今の社会は、まるで、人の先取り能力を封じ込めてしまうような表現方法に溢れていますね。
とにかく、わかりやすく、キャッチーに、理解しやすいように、表現する。
そうしないと、読み手の反応が得られないからです。
理解しやすいものでないと、読者を惹きつける魅力を得られないからです。
既存にある文化や規範に当てはめた方が、より人々が想像しやすく浸透します。
ただ、そういった情報ばかりでは、情報の本質を解読する能力を腐らせてしまうでしょう。
本質や未来は、一見、ピンとこないような場所に隠されています。
見えにくいところから、将来実現される社会を思い描けた時、一歩先の情報を手に入れられます。
現代社会においても、見えにくいと言いながら、日々ネット上で流れてきます。
見やすい、わかりやすいものだけでなく、そういった情報に対し、いかに目を止められるか。
目を止めにくい情報にこそ、先見性を育むヒントが隠されていると言っても良いでしょう。
もちろん、一般化していない在り方に対する記事を読むことは疲れます。
記事を読み解くために、知識や前提が必要になることもあるでしょう。
だからこそ、調べ、学び、しっかり理解することで、未来を先取りできるのです。
目を止めづらいのですから、目を止められただけで他者の1つ先を歩けます。
スティーブ・ジョブズは、新しいものを簡単に、理解しやすく発信する術に長けていました。
ただ、それ以前に新しい未来を作ろうとしていた人たちを忘れてはなりません。
本当の先駆者は、そういった未来を想像し、作り上げた人たちです。
根本的に、社会を変えられるような仕組みを作り上げた人たちです。
ただし、そういった多くの技術や在り方には、的確に魅力を伝える術が欠けている時が多々あります。
どんな技術やイノベーションも、最初は理解できる人は少数でした。
今、当たり前にそこにあるものが、当然のように忌避される過去もありました。
しかし「この技術は未来を作ることができる」と信じた人たちによって、今の社会は作り上げられています。
わかりづらい、価値を素直に感じられないところにこそ、未来があるのです。
日々、たくさんの情報が、ソーシャルネットワークを通じて流れてきます。
インターネットを通して、大抵の情報を手に入れることができます。
しかし、情報を発見し、一歩先を手に入れる力もまた、一つのスキルなのです。
未来を作り出していく情報を取捨選択できるスキルがなければ、どんな価値も見逃してしまいます。
わかりづらいものにこそ、目をむけましょう。
情報の本質を見て、それがどう未来に影響してくるのかを、イメージしましょう。
そこに、自分が深く共感し、面白いと感じられた時、初めて一歩先の情報が手に入ります。
有名な人が使っているからとか、みんなが話しているからとか、そこはもう「今」でしかありません。
未来は、誰も有名な人が使わない、みんなも話していない、わかりづらい場所にしかないのです。
そう考えると、ニュースや記事の読み方も、変わってくるのではないでしょうか。